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HOTEL RWANDA
ホテル・ルワンダ

昨日ついに、以前からずっと公開を待っていた『ホテル・ルワンダ〜真実の物語〜』を観に行ってきました。

舞台は1994年、今からたった12年前のルワンダ。
主人公ポールは、ルワンダでも最高級である4つ星ホテル、ミル・コリン・ホテルの支配人として、妻子と共に何不自由なく幸せな暮らしをしていました。
しかし、長年続いていた少数派ツチ族と多数派フツ族との紛争が終わり、平和協定が結ばれた後、ツチ族がフツ族の大統領を暗殺したというニュースをきっかけにフツ族民兵によるツチ族大虐殺が始まったのでした。

身の危険を感じたポールはフツ族であったにもかかわらず、ツチ族の妻タチアナや家族を救いたい一身に動き、何人もの人々をかくまい始めます。
いつしかホテルには行き場を失った1200人もの人が集まっていました…


恐ろしさ、惨さ、悲しさ、悔しさ…
そんな言葉では表すことの出来ない気持ちが、涙となって溢れだし止りませんでした。

残虐な虐殺を報道することによって助けに来てくれる人がいるはずだ。と言ったポールに対して映画に登場する報道関係者の1人が言った一言が胸に突き刺さりました。
「この映像を観ても人は「怖いね」といってディナーを続けるだけだ。」
すごく恥ずかしいことですが、確かに私は普段ニュースを見ていてもそれが第三世界の出来事と思ってしまっている部分があります。
自分には関係がないことだと思っているのです。
本当に恥ずかしいことです。

映画『ホテル・ルワンダ』の冒頭部分にツチ族を「Cockroach」と呼ぶフツ族
の人によるラジオ放送が流れます。
コレは、実際に流れたラジオを使っているそうです。
またこの放送がさらなる虐殺行為を促したといっても過言ではないと思います。

一方は、人に正しい情報を与えることが出来る放送。
しかし、もう一方は間違った解釈を与えうる放送。
放送はこの二面性を持ちうることの恐ろしさについてもすこし考えさせられました。
受け取る側、発する側。
どちらも責任を持たなくてはいけないと思うのです。

今まさしくそれは、株の大暴落や一時は時の人とまでもてはやされた人物の報道と同じではないのかと思います。

またさまざまな点から考えさせられることも多かったです。
私には何が出来るか…
この場を少しでも多くの人に映画の事を知ってもらえたらいいと思います。

とにかくこの映画を観てほしい。
それもたくさんの人に。

そして、この映画と出会えたことに深く感謝します。


| - | 16:35 | comments(3) | trackbacks(21)
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コメント
>mudaidesuvicさん

TB、そしてコメントありがとうございます。

“無知”そして何よりも“無関心”が一番の罪だとは思います。
想像すること、相手の立場を理解すること・・・
とても大事なことですよね。
<心の上であってもサポートをする。>
私もそうできるように努めたいと思います。

正義とはなにか??と考えると、なかなか難しいところがありますよね。
相手を中傷したりすることは、だからこれは正しい=正義なんだ、とそれらの暴力を正当化するという意味を持つ文化的暴力である・・・と私は考えています。


オムライスは力作です。笑
美味しそうと言っていただけてとても嬉しいです♪♪(^^)


>kosa4416さん

コメントありがとうございます。

悲しいことですが、本作品で描かれているところを見る限り、大部分の「白人」はそういった人だったと思います。
しかし私は作品に出てきた、孤児たちをを必死に救出しようとする姿が印象的だった白人女性のような人もいた、と覚えておくべきであると思うのです。

“世に見える事象はそれ自体に教訓は無く、その根幹にあるものが何かということを学ぶべきである”。
私も本当にそう思います。

私自身の記事にも書いてありますが、このような出来事が日本では起きないことは言えないし、寧ろいつ同じことが起こってもおかしくは無いと思います。
本作品から学ぶ点は大いにあったと思います。

ここから得た教訓を私たちが、そして私自身がどう活かしていくか・・・ですよね。



| サチコ | 2006/02/18 10:25 PM |
TBありがとうございました。

おそらく世に見える事象はそれ自体に教訓は無く、その根幹にあるものが何かということに我々が学ぶべき事があるんだろうと思います。

ここには日本人にも教訓になる多くが含まれており、それを感覚的に感じられずにおれない所に本作品から目を離せない理由があったと思います。

…単純に言うと、争いの種をまいておいて、旨みが無いと見放すのが白人という事でしょうか…

| kosa4416 | 2006/02/17 12:44 AM |
こんにちは。TBありがとうございます。こちらからもTBしました。


>確かに私は普段ニュースを見ていてもそれが第三世界の出来事と思ってしまっている部分があります。自分には関係がないことだと思っているのです。

そうですねえ。私もです。現地の人たちと共に感じることは難しいですけど、想像することは可能ですよね。まずは想像することからかなと思ってます。自分のところでも書きましたが、私は自分で行動(=現地で何かする)するような勇気もなにもないんで、そういうものを持った人たちを、たとえ気持ちの上だけであったとしても、サポートしたりすることからはじめたいです。


>ツチ族を「Cockroach」と呼ぶフツ族の人によるラジオ放送が流れます。

ここはやっぱり気になりますよねえ。私たちの身近にもそういう人いますしねえ。自分のところで今さっき書き足したんですが、特定の人種なり民族なりを「悪魔化」することによって、憎悪したり嫌悪したり嘲笑したり傷つけたりしても良心の呵責を感じずにすむんだと思います。というか、敵は「悪魔」なんだから、逆に正義の行為になるんですよねえ。昔から争いごとにおいて、繰り返されてきた手法だと思います。


>悔しさ…

そうそう、そうなんですよねえ。こういう人種や民族とかに基いての迫害を描いた作品を観て感じるのは、「悔しさ」なんですよねえ。どうしようもない悔しさ。うーん、でも、人種とか関係なくても、強者による弱者の迫害を描いた作品すべてに当てはまりますね。

ところで、オムライス、めちゃくちゃ美味そうです(笑)。はらへってきました(笑)。


| Mudaidesuvic | 2006/02/17 12:12 AM |
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